暮らす+坪庭 特集04_庭師の家 暮らす+坪庭 特集04_庭師の家 暮らす+坪庭 特集04_庭師の家

家をコンパクトにしたら、家族の幸せが大きくなった。家をコンパクトにしたら、家族の幸せが大きくなった。

造園業を営むご主人と奥様、娘さん、お母様の大人4人の住まい。「以前は築100年の大きな家に住んでいました。20もの部屋があって管理や掃除がとにかく大変。新しく建替えするならコンパクトな平屋にしたいと決めていました」 
建築士として白羽の矢が立ったのは中井基博さん。「設計で大事にしているのは住んでいて居心地がいいこと。今回は断熱性と光の取り込み具合、そして生活スタイルに合った家のサイズにポイントを置きました」と語る。
「家の顔」として家の南北に二つの坪庭を設置。それをつなぐように生活空間が心地よく広がる。LDKには坪庭を切り取るピクチャーウインドウを設け、外の景色もリビングの一部として取り入れることで間取り以上の心地よさをかなえた。「お客さんがあまり帰りたがらないんです」という言葉も頷ける。
南北をつなぐ通路の両側には居室や水回り、収納をまとめて設計。各自の居室はシングルベッドと机が置ける程度の最低限の広さに。天井高を低く統一したことで圧迫感を減らし、建築下地に使われるラウン合板材をあえて家全体で表面に使うことで落ち着きのある空間を実現している。

「母も私も娘たちも3代そろって料理が大好き。以前の家でも大皿料理を作ってはお客さんをもてなしてきました。キッチンの使い勝手にはこだわりました」と奥様。   
母娘が仲良く並んでも効率よく作業ができるようにアイランド型のワークカウンターを導入。棚を設け、愛用の器たちを飾りながら収納できるのも楽しい。
「県外に住むパティシエールの娘が帰省すると家族の誕生日ケーキを焼いてくれるんです。家がコンパクトになって、日々の幸せが大きくなった気がします」。サイズ以上に快適さと喜びがつまっているのがこの家だ。