vol.1 次世代まで使える家具選び vol.1 次世代まで使える家具選び vol.1 次世代まで使える家具選び

「価格が安いから」という理由で家具を選ぼうとしている人は、一旦立ち止まって。これから先、何十年と、家族の思い出を刻みながら使う家具。消費するのではなく、時に手をかけながら日ごとに愛着を増していくような“未来のヴィンテージ”を育ててみませんか?

頻繁に買う商品でも、ショッピングに失敗は付きもの。毎日目に触れ、使用する家具は、後悔なく選びたいですよね。とは言え、選び慣れていない家具を、上手に求めるにはコツがあるはず。富山市のインテリアショップ「(株)ミヤモト家具」代表取締役・宮本豊彰氏に教わりました。

~失敗しない家具選びのコツ~

【スタイルの一貫性】
テーブルはテーブルで、ソファーはソファーで…と、個別に気に入ったものを選んでしまうと、最終的にはバラバラな印象になってしまうことも。一つ一つは素敵でも、部屋全体としてはマイナスの印象になってしまうのは、何とも残念。まずは、広い視野をもち、どんな部屋にしたいのか、自分らしいスタイルを考えてみることから始めましょう。一日の中で、15分程度しか座らないソファーと、じっくり映画を鑑賞したり、ギターを弾いたりするのが趣味のご家族のソファーとでは、当然選び方が変わります。自身のライフスタイルや好みを総合的に判断することが大切です。

【適正なサイズ】
更地を見た時、こんな狭いところで暮らしていたの??と驚くことがあります。生活空間というのは、狭く見えて、実は案外広く使えるものなのです。このような錯覚から、家具を選ぶ時も「こんな大きなものが入るはずがない」と、思い込んでしまったり、慎重にメジャーで測ったとしても、高さの抜けや圧迫感のシミュレーションまではできずに、計算を間違えてしまうことも少なくありません。たとえばダイニングのテーブルセットを選ぶ時、質感などはもちろん、椅子の出し引きや動線の確保についても念頭に置いてサイズを決めるといいでしょう。

【配色のバランス】
配色は、特にセンスが問われるポイント。部屋で大きな面積を占めるカーテンも、インテリアの印象を決める要となります。ごちゃごちゃした印象になりやすいのは、やはり多色使い。また、たとえば好きな赤を使うとしても、基本となる壁紙や家具と相性が良いのは、オレンジがかった赤なのか、ワインカラーに近い赤なのか、ピンクっぽい赤なのかは、大きな違いです。差し色のクッションなどファブリック使いに自信が持てない場合も、お店のプロに迷わず意見を求めましょう。センスアップされた部屋は居心地が良く、来客にもきっと自慢の空間になります。

~プロのコーディネイト例~

ファクトリーテイスト×自然素材
「インダストリアル・モダン・スタイル」

工業的で、無骨なデザインが魅力の「インダストリアル・モダン・スタイル」。最近は“インダストリアル・カフェ”も人気を集めていますね。真鍮やアイアンといったファクトリーテイストを自然素材に合わせることで、こなれた雰囲気のインテリアが生まれます。わざわざダメージ加工を施さなくても、素材の確かなものであれば大丈夫。長く使い込むうち、自然と味わいが深まります。染色や塗装が施されていなヌメ皮やデニム地を使うなど、どこかハードな印象をもつ家具が男性ウケするスタイルです。

清潔感、時に大胆な色彩
「スカンジナビアン・ナチュラル・スタイル」

「スカンジナビアン・ナチュラル・スタイル」とは、スカンジナビア半島周辺の北欧諸国で生まれたインテリアスタイル。20世紀初頭に、デンマークやフィンランドなどにおいて発祥した家具の装飾様式で、自然素材を活かしつつ、意匠を凝らしたデザインが特徴的です。長く厳しい冬を家族と室内で過ごすことが多い北欧では、インテリアへのこだわりが強いと言われています。シンプルさと機能性の中に遊び心を加えた空間づくりには、見習うべき多くの点が。清潔感があり、時に大胆な色彩がアクセントになるこのスタイルは、特に女性から高い人気を集めています。

懐かしいのにどこか新鮮
「オールド・モダン・スタイル」

“懐かしさ”と“新鮮さ”、この矛盾するようなニュアンスを融合させた「オールド・モダン・スタイル」が、ファッションだけでなく、インテリアにおいても、定番になりつつあります。50~60年代のデンマーク家具をモチーフとし、現代風にアレンジしたスタイルがこれにあたります。“レトロ”という響きからは、チーク材でグリーンのモケット生地を張ったチェアなどを連想しますが、ブラックウォルナットを使い、張地を変えるだけでも、ぐっとモダンな印象に。実用性はもちろん、現代の価値観にも通用するデザインが、男女・世代を問わず愛される理由です。

〜店頭で見て触れよう〜

ふところの深い自然素材の家具
インターネットで気軽に家具を購入できる便利な時代。家に居ながらにして多くの商品から選べるメリットは捨てがたいのですが、「やはり家具は実物を見て、さわって選ぶのが基本」と、宮本氏は話します。
大量生産の家具は、100点からスタートし、使い古すうち70点、30点と下がっていき、やがて家を建てる、マンションを購入するなどのタイミングで廃棄される場合が多いようです。「さしつかえがない」と割り切れば、それでも十分。でも、本当に気に入った自然素材の家具は、80点からスタートしたとしても、年月を経るに従って味わい豊かになり、手入れをした分だけ愛情も増していくことでしょう。自分の手で、100点にも120点にもできる楽しみが待っているのです。
不思議なことに、自然素材というのはとても懐が深く、和室も洋室も選ばず、また、石やレンガといった異素材ともなじみ、空間を居心地の良いものにしてくれます。
“一生モノ”どころか、次世代に贈り継ぐことができる“本物”の家具を選ぶタイミングは、今かもしれません。

【(株)ミヤモト家具の紹介】
トータルでインテリアを構築する提案型ショップ。社長の宮本豊彰氏が、2005年、オリジナル家具「Anarchy Face」を立ち上げ、2013年には自社工場「Vintage Factory」を設立。2015年、姉妹店「Interior Proshop LOWVE」オープン。2016年、ナガノインテリアとの共同開発ブランド「SOLID」の発表に合わせ、「SOLID Furniture Store」をオープン。2018年秋には、金沢市に新店舗をオープン予定。デザイン・製造・コーディネート・接客販売・配送・メンテナンス・カタログ製作までを一貫して行うプロショップとして、富山県内はもとより、国内外から注目を集めています。

■本店 Interior Shop MIYAMOTO
 〒930-0066 富山市千石町1-1-6 TEL.076-422-1122
http://www.miyamoto-kagu.net/

■Interior Proshop LOWVE
http://www.kagu-lowve.jp/

■SOLID Furniture Store
http://www.solid-furniture.jp/

■Vintage Factory
http://www.vintagefactory.jp/